NEWS - プレスリリース

2010年02月22日
白山工業株式会社

電池用材料向けスリッターをリリース

~高精度カッタースタンドにより切断の品質安定とコストダウンを両立します~

白山工業株式会社(本社:東京都府中市、代表取締役社長:吉田稔 http://www.hakusan.co.jp/)は、電池用材料向けマルチスリッター「DA700」の受注を2010年3月3日(水)より開始いたします。


車載用電池等で今後爆発的な需要が見込まれる二次電池の生産において、最大の課題のひとつがコスト競争力と言われています。材料のコストはもとより、各生産工程の改善もコスト低減に欠かせない要素です。電池用材料は「硬くて薄い金属部分」と「軟らかくてもろい活物質部分」が重なり合って構成され、その切断にはさまざまな困難をともないます。切断時のバリや粉の発生は製品の不具合の原因にもなり得るため、高精度の切断は安全にもかかわる重要な命題です。DA700は、これらの課題に大きく貢献する2つの特長を持っています。

ひとつめの特長は主な切断方式*としてギャング式を採用していることです。この方式のメリットはランニングコストを大幅に抑えることが可能なことです。90度刃を使えば再研磨にかかるコストを10分の1以下に抑えられ、また刃先にクリアランスを設けることで刃の劣化が抑制、長寿命化が期待できます。

DA700のもうひとつの大きな特長は、数値設定で管理可能な高精度カッタースタンドを搭載している点です。カッター軸のブレは5ミクロン以下という精度を実現しました。カッター軸受けのわずかな熱膨張さえも測定して軸位置調整を行いクリアランスを一定に保ちながら切断することで、高切断品質を生み出します。これらの緻密なコントロールを数値設定で管理できるDA700は、"職人技"に頼っていた切断品質をより再現性の高いものへと変化させる一台です。

*ゲーベル式切断にも対応可能。詳細は別紙をご参照ください。


  • ・価格    :未定
  • ・想定販売先 :電池メーカー、材料メーカー、自動車メーカー

・今後の予定 :3/3より国際二次電池展(東京ビックサイト)に出展し、デモを行う予定
・評価カット(お客様材料による試験切断)は随時受付中

【白山工業株式会社】

1958年スリッターメーカーとして創業しました。金属スリッターの製造では50年以上の実績があります。スリッター以外では地震・火山の観測分野で、高精度計測器およびシステムの開発・製造・販売を行っています。また最近では地震防災システムを提供する取り組みも行っております。

da700
DA700全体写真

【本件に関するお問い合わせ先】

白山工業株式会社
電話:042-333-0080 FAX:042-333-0096

以上

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