(公財)鉄道総合技術研究所様 導入事例
地中・地表に設置した地震計で余震観測し、地盤増幅特性を調査するための地震観測システムを構築
●目的
地震観測
●カテゴリ
計測機器
●関連製品
地震・火山観測用計測ユニット
●提供範囲
システム設計、機器一式、設置・調整
平成28年(2016年)熊本地震の本震時に地盤が非線形化が確認された熊本平野北端部において、お客様が詳細な地盤増幅特性を調査するため市街地と山間部の2地点で地震臨時観測をされることになりました。高ダイナミックレンジな地震計であること、現地収録方式であること、また山間部の地点では商用電源が確保できないという条件がありました。
地中・地表の地震計には高ダイナミックレンジのデジタル出力サーボ加速度計を提供。地震計本体で信号をデジタル化するためデータ伝送時のノイズ混入がありません。市街地の観測点は地盤増幅特性の継続調査のため地中(ボアホール 約40m)にも地震計を設置しました。商用電源が供給されない山間部の観測点ではソーラーシステムで稼働する構成としました。また、地上装置には地震計を制御するコントローラ(LF-1100R)に加え、外付けSSDの交換で簡単にデータ回収できる収録装置を提供し、現地収録方式ながら高速サンプリング(1000Hz)の実現と運用性向上に貢献しました。
[市街地]
[山間部]
市街地の観測点
市街地の地上装置
デジタル出力の埋設型地震計の筐体
ソーラーシステム駆動の山間部観測点