2011年08月31日
白山工業株式会社
~ビル全体の揺れの「見える化」により、事業継続の判断を助けます~
白山工業株式会社(本社:東京都府中市、代表取締役社長:吉田稔 http://www.hakusan.co.jp/)は、地震発生時のビルにおいて人の安全や事業継続のための迅速な対応を可能にする計測地震防災システムをこれまでの機能を強化し新たに計測地震防災システム‐ VissQ(ビスキュー)として2011 年9 月1 日に発売いたします。
VissQ(Visual Sensor System for Quakes)は、複数の地震計をビルに配置して得られる揺れ情報と緊急地震速報を活用し、設備制御や被災直後の被災度判定支援※を行う地震防災の統合ソリューションです。
建物が大きな揺れに見舞われた時、その建物が今どういう状態にあるのかをビルの防災センターで視覚的に把握し、その建物が受けた影響を視て地震動収束直後から適切な避難誘導を行うこと。これは、人や設備を守り、事業継続に即した判断を行う上でとても重要です。
VissQ はビルの各階に配置した地震計からの加速度データを元に震度相当値、変位を即座に算出して階ごとに表示するので、地震波到達時のビル全体の揺れを防災センターにてリアルタイムに把握することができます。緊急地震速報からマグニチュードと震央距離を用いて長周期地震動の発生を予測し、実測から得た変位の動きと組み合わせて早いタイミングでエレベーターを止める信号を送ったり、放送と連動し警報を出力することが可能です。また、あらかじめ用意した建物の情報と地震計の加速度データによって被災直後に被災状況を判定する材料を提供したり、避難誘導や設備点検の優先順位、そして帰宅困難者の受け入れなどを決定する建物の継続利用の可否についての判断を助けます。これらの揺れ収束までに得られた情報は、被災後のテナントへの状況説明、建物の健全性の再確認、そして防災マニュアルの見直しなどに有効に活用できます。
3/11 の震災においては、現行のシステムが複数の事例で有効に動作いたしました。このたび、以前より要望の多かった長周期地震対策をより強化したVissQ を発売し、首都圏の高層ビルを中心に一層の普及を図ってまいります。
※ 計測データを用いた被災状態の推定であり正確性を保証するものではありません。
白山工業株式会社
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以上