計測機器

◆◆◆2019年12月販売を終了◆◆◆

地震・火山・振動計測デジタイザ(データ蓄積機能付)LS-7000XT

LS-7000XT

135dBのダイナミックレンジで超低消費電力1.5W&超軽量960g!

データマークLS-7000XTは地震観測を主な用途に開発された、小型、低消費電力、高ダイナミックレンジの計測器です。データロガーとして、テレメータ機器として、またその両方の機能を同時に提供することも可能です。

特長

  • 世界最高レベルの高精度

    100Hzサンプリングで135dB(フィルタの選択による)の世界最高レベルの高ダイナミックレンジです。1Hzサンプリングでは、オートキャリブレーション機能により温度ドリフトゼロを実現しました(オフセットキャンセルフィルタ搭載ファームウェア使用時)。
    また、フィルタ特性は最小位相特性および直線位相特性のいずれかを選択できます。

  • 圧倒的な超低消費電力

    パワーマネジメント機能により動作状態に応じて100mA~150mAに最適化します。
    GPSによる時刻校正は、常時校正と定時校正に対応し、GPS起動時も+60mAと低消費を実現しました。圧倒的な低消費電力で、バッテリ駆動のロギングシステムも容易です。

  • すべてのサンプリングがGPSに同期する正確な時刻

    1個のGPS衛星を捕捉するだけで正確な時刻を生成します。見通しの悪い山間部でも正確な時刻同期を維持でき、デルタシグマ型モジュレータの800kHz原振とGPS刻時装置との正確な同期を実現しました。FIRフィルタのデシメーションタイミングの正確な同期を実現し、サンプリング遅延の個体差を解消しました。

  • 3チャンネルごとに独立したサンプリングレート

    3チャンネルごとに異なるサンプリングレートを設定できます。これにより長周期、短周期データを1台で観測可能です。

  • テレメータとロガー機能を併用可能

    UDP/IP対応のリアルタイムテレメータと、2GBまでの記録容量を持ったロガー機能を兼備しています。通信回線が途絶えても約20日間(100Hzサンプリング3チャンネル計測時)のデータバックアップが可能です。動作状態と設定状態をXML形式で出力し、データ処理の標準化に対応しています。

  • コンパクトフラッシュに記録

    記録メディアにリムーバブルなコンパクトフラッシュを採用しているので、データロガーとしてのご使用時にデータ回収が容易です。連続観測はもちろん、イベント発生時のみ記録するトリガー観測(STA/LTAトリガ,レベルトリガ)も可能です。

ls7000xt_hikaku.gif
当社テレメータ製品LT8500との比較(100Hzサンプリング6チャンネル計測時)

主な仕様

項目 仕様
チャンネル数 6チャンネル差動入力
入力レンジ ±10V、±1Vチャンネル毎に切り替え可能
サンプリング 200Hz、100Hz、40Hz*1、1Hz (3チャンネル毎に設定可能)
分解能 24bit(⊿Σ型AD)
ダイナミックレンジ 135dBTypical (100Hzサンプリング時)
ディストーション 全入力範囲において0.001%以下
時刻校正 内蔵GPS受信モジュールによる時刻校正。1衛星だけの捕捉でUTCに同期する位置固定モード機能を持ち、視界の開けていない場所での時刻校正が可能
⊿Σ形式モジュレータのオーバーサンプリングの原振とデシメーションフィルタのタイミングをGPS時刻に同期
時刻校正方法 常時校正:GPS衛星連続捕捉による常時校正
定時校正:1時間ごとにGPSを捕捉する低消費電力モード
記録メディア コンパクトフラッシュ(48MB~2GB)使用可能*2
フォーマット:FAT16,FAT32
ロガー機能 連続記録、トリガ記録(レベルトリガあるいはSTA/LTAトリガ)
テレメータ機能 UDP/IPパケットによるリアルタイムテレメータ機能。受信・解析にはオープンソースのWIN*3が利用可能
データフォーマット WINフォーマット
ファームウェア入れ替え ユーザによるファームウェア入れ替え可能
保守機能 設定状態、動作状態の通知機能(XMLによる)
通信プロトコル TCP/UDP、telnet、ftp、ppp
通信インターフェース 10BASE-T、RS-232C(通信速度:4800、9600、19200、38400bps)
消費電流 100mA~150mA、GPS起動時は+60mA。パワーマネジメント機能により設定、動作状態に応じて最適化
センサ電源出力 DC12V出力
電源 DC12V2系統同時入力可能
動作温度 -20~+50℃
保存温度 -30~+60℃
寸法・重量 155×187×56mm(突起部除く)、約960g(コンパクトフラッシュ含まず)

*1:2007年6月以降の出荷品からサンプリング50Hz→40Hzに仕様変更となりました。

*2:記録メディアにマイクロドライブは使えません。コンパクトフラッシュには ATP社製の産業用コンパクトフラッシュ(型番:AF2GCFI-HSN001)、または SanDisk社の"SDCFB"、"SDCFH"シリーズを推奨します。
推奨メディア以外のものを使用した場合、仕様どおりの性能・機能が発揮されない可能性があり、動作保証は行えません。また推奨メディア以外で発生した不具合についても対処いたしかねます。あらかじめご了承ください。

*3:WINは東京大学地震研究所で開発されたリアルタイム多チャンネル計測システムです。

標準付属品

マグネット式GPSアンテナ(5mケーブル)、ACアダプタ(AC100V)、バッテリ接続ケーブル(2本)、センサ接続用端子台、端子台接続ケーブル、イーサネットコネクタカバー、シリアルコネクタカバー(2個)、ファームウェア2種(アンチエイリアシング版/オフセットキャンセル版)、ファームウェアインストール用ケーブル(RS-232Cクロスケーブル)、ユーザーズマニュアル、保証書

システム構成例

ls7000xt_jirei.gif
※図は概要を示すもので、多くの必要な機器が省略されて描かれています。

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