電子部品を使わない極限環境センシング
電源が供給できない場所や電子部品が動作しない環境、防爆要求のあるプラント設備など、従来の機器では実現できなかった極限環境下で高精度な地震計測が可能です。
位相シフト光干渉法により、センサ部への電源供給なしに高い精度で※地震を計測します。
※静かな場所で実施した微動計測比較において、電気式広帯域地震計と同等の高感度、低雑音を確認。
当社が開発した光干渉計測方式は、振動により変動する光信号レベルを光干渉法で計測します。計測光の一部の光位相を変える事で、通常の干渉計の計測範囲(光の1/2波長)を超えた変動距離を測定します。この独自計測方式が「位相シフト光干渉法」です。
位相シフト光干渉法の原理
東北大学遠野山崎観測坑道で観測した、光センサ地震計測システムとサーボ式加速度計、及び広帯域地震計のノイズスペクトル。速度計である広帯域地震計は、微分した加速度値を使用。光センサ地震計測システムは広帯域地震計と同様、0.1Hzから30Hz程度まで観測坑道の地動を観測している。サーボ式加速度計は、光センサ地震計測システムおよび広帯域地震計のノイズレベルより大きい。
2019年12月18日午前0時16分ごろ、東北大遠野山崎観測坑道において光センサシステムで観測された地震の上下動成分の波形。横軸は時間(秒)、縦軸は加速度(Gal)である。最大振幅が0.02Galの波形が明瞭にとらえられている。